冠婚葬祭、日常生活の多くの場面にコーヒーがかかせない国
現在のエチオピアで、
「カルディの伝説」は誰でもが知っている。
さらに、コーヒーが自国のカーファ地方で発見されたというのは定説に近いほど広く信じられている。
事実、エチオピアでは古くから、コーヒーが修道士の眠気覚ましや薬用として広まっていた。
現在のエチオピアでコーヒーは主要輸出品目の一つ。
日本への輸出量は、ブラジル、コロンビア、インドネシア、に次いで4番目だが、他の生産国が生産量の殆どを輸出しているのに対し、エチオピアは約半量を国内で消費している。
エチオピアでは、コーヒーは部族や宗教の違いや階級に関係なく、暮らしと深く結びついた存在である。
コーヒーを結婚の申し込みに用いる地方もあるというから、単なる嗜好品にとどまらず、人生の節目に、慶びの宴に、悲しみの晩に、新しい出会いに不可欠のものともいえる。
エチオピアのコーヒーは原産国としての誇りとともに受け継がれる大切な文化なのである。
人気ブログランキングへ参加しています。よかったら応援してやってください。
関連記事